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Material Guides

G-1000

熱帯から極地まで適応する、世界最高クラスのアウトドア生地素材。

テントからウェアまで汎用性が高い生地素材、それがフェールラーベンの誇るG-1000。ウェアは一年中世界のどの気候にも対応でき、冒険・世界旅行にはなくてはならない生地素材です。素材は「ポリエステル65%+高品質コットン35%」を高密度に織り上げたもの。その生地にグリーンランドワックスを目的に合わせて含浸させることでよりアグレッシブな素材に生まれ変わります。
この組み合わせで、世界最高クラスのアウトドア生地素材となります。

  • Hard wearing 耐久性

    G-1000は最高クラスの耐久性を備えた素材。しかも軽量なので厳しい野外生活と旅行には優れたチカラを発揮します。

  • Water resistant 撥水性

    グリーンランドワックスを含浸させることで雨や湿気に強いG-1000素材ウェアを完成させます。多少の雨ならば濡れることはありません。また速乾性も高いのでその点も安心です。

  • Windproof 防風性

    高密度に織り上げてあるG-1000素材自体がほぼ防風素材です。そこにグリーンランドワックスを含浸させることで強風から身を守る強固な防風素材に生まれ変わります。

  • Breathability 通気性

    厳しいアウトドア環境で激しい活動をしても効率的に水分を確実に放出します。これはG-1000素材の持つ最も優れた資質です。

  • UV-protection UV保護性能

    太陽の紫外線(UVAとUVB)からほぼ100%近く保護します。これにより日焼けのリスクを大幅に低減します。

  • Mosquit proof 蚊などの虫から肌を保護します

    森の中や熱帯の旅行中の悩みである蚊などの虫から肌を守ります。これはG-1000が高密度で織り上げられているため、蚊などの口先を生地に通さないためです。
    (G-1000Lite・G-1000Airはその旨ではありません、ご注意ください)

From GREENLAND to G-1000
グリーンランド1000キロ走破という偉業から生まれたG-1000

1960年初めの頃、アウトドアウェアは現在とは異なり機能的なものというには程遠いものでした----。
1966年、フェールラーベンは荒れ狂う天候のグリーンランドを走破するというスカンディナビア探検隊に「バックパック」と画期的な「サーモテント」を提供します。帰国した隊員達から「この遠征の成功はフェールラーベンとともにある」という栄誉ある言葉を受け取ります。
しかし、この遠征で問題点が露呈します。それはグリーンランドの荒れ狂う天候にアウターウェアが全く歯が立たないことでした。
そこで創業者オッケ・ノルディンは、テント用に開発した高密度に織り上げられた生地をアウターウェアにすることを考えます。当時革新的だった「軽い」「丈夫」「防風」「防水」に優れたテント素材をアウターウェアにしたのです。

スキージャンプから生まれたグリーンランドワックス

フェールラーベン最初のウェアは、テント生地から作った軽くて丈夫なアウターウェアでした。
創業者オッケ・ノルディンは、軽くて丈夫な生地素材というだけでは満足しませんでした。防水防湿効果に優れていなかったからです。

オッケは、テント素材から生まれたアウターウェアのフィールドテストを繰り返している時に、子供の頃よく遊んだスキージャンプを思い出します。より早く滑走するためにワックスをスキー板に塗布します。その時同時に、パンツのお尻部分にスキーワックスをこすっていたのです。お尻をつくことの多いスキージャンプでは濡れることを防ぐためにそれが必須だったのです。
早速、スキージャンプの思い出をもとに、蜜蠟とパラフィンの混合物のワックスをつくり、テント生地からつくったアウターウェアに塗布する実験を行います。ここでワックスをより深く含浸させるためにヘアドライヤーの熱風を当てワックスを溶かすことも始めます。
この実験は大成功で、防水、防湿、防風性能が優れ、さらに耐久性能まで格段にアップしたのです。

「グリーンランド1000キロ走破」からG-1000、特別な配合のワックスもグリーンランドワックスと名付けられました。
最初のグリーンランドワックスを含浸させたG-1000素材を用いたアウターウエアは「グリーンランドジャケット」と命名され1968年に発売されました。
ここから世界で最も耐久性の高いG-1000素材の伝説が生まれたのです。

半世紀以上経った今でも、G-1000素材とグリーンランドワックスは高い評価を受けています。最近では、テクニカルなトレッキングモデルのKeb JacketとKeb Trousersが、機能性と環境面に考慮しているということで国際的な賞を受賞しています。

G-1000素材とグリーンランドワックスの組み合わせは、さまざまなバージョンを生みだしながら進化し続けています。

How to waxグリーンランドワックスの使用方法

  1. 素材の表面を拡げて、ワックスを塗ります。
  2. あとは、ドライヤーかアイロンをかけるだけで完了。
    (アイロンを使用する場合はアイロン台の上で行ってください。)
  1. Point 01

    ワックスは40℃から50℃で溶けます。ドライヤーもアイロンも低温で。

  2. Point 02

    塗りすぎるとゼブラ模様になりますが、全く問題ありません。
    溶かすのに時間がかかるだけです。

  3. Point 03

    フード、肩、膝などは2 回以上塗ることをお勧めします。防水効果が向上します。

  4. Point 04

    使用したアイロンはまだ温かいうちにワックスをよく拭きとってください。
    次に使用される衣類にワックスが付着する場合があります。

  5. Point 05

    グリーンランドワックスは、G-1000 素材のみに使用してください。

  6. Point 06

    グリーンランドワックスは、2〜3回の洗濯で落ちます。
    涼しさを求める時は洗濯をしてからご使用ください。

Five types of G-1000 5種類のG-1000

  • G-1000 Original

    最もウェアに使用されている素材。テント生地から作ったというレシピを一切変更せず、丈夫で長い寿命を誇るフェールラーベンの逸品。

  • G-1000 Silent

    息を潜めて待つ狩猟用に開発された素材。オリジナルに起毛させたバージョン。柔らかくて、音を出しません。しかも周りの風景にとけ込めるようにつや消し仕様になっています。

  • G-1000 Lite

    さらに軽量化し涼しくなるようにした薄くしたバージョン。軽量化するためにオリジナルより細い糸で高密度に織上げています。糸を細くしたことによる耐摩耗性が損なわれないように「リップストップ」という裂け止めを施しています。リップストップとはG-1000に碁盤の目状にさらに繊維を縫い込んだものです。

  • G-1000 Heavy Duty

    オリジナルをさらに強靭にしたバージョン。バックやウェアの補強布として使っています。

  • G-1000 Air

    温暖な気候でのアウトドアアクティビティに、より適したG-1000の新素材。G-1000 Airという名前があらわす通り軽く風通しの良い生地のため、涼しく過ごすことができます。素材はリサイクルポリエステルとコットンを使用しています。